施工事例

葭垣

葭垣

葭垣

葭垣は、葭(よし)と呼ばれるヨシやアシなどの細長い葦の茎をすだれ状に編んで垣根としたもので、竹とは異なる柔らかく軽やかな質感と自然な色合いが特徴です。古くから和風庭園や日本の伝統的な空間で用いられ、繊細で優しい印象の景観を作り出します。

構造は、杉の丸太を地面に掘り立ての柱として立て、竹胴縁を付け、両側から葭簀(よしず)を貼り、その胴縁の上に押縁を縄で結び付けて止めたものです。

葭垣は、茶庭や数寄屋造りの庭園、池の周囲の仕切りなどに多用され、風通しがよく視線も程よく遮るため、閉塞感なく空間を分けることができます。また、葦が水辺や湿地に生育する植物であることから、水回りの景観や湿潤な環境にも自然に溶け込みやすいのも特徴です。

天然竹垣の種類について

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