伊助のよもやま話
自分の仕事 7月中旬。 京の夏は暑い。 京都で生まれて慣れていると言っても、歳のせいか年々この暑さはきつくなった。 今日も足が少しでも動くようにリハビリのために病院に行くと、当たり前のようだがリハビリには高齢の人が多い。長寿の国だ。 私の順番が来たので寝台に乗る。50歳くらいの女の先生が治療する。先ず名乗って、ボチボチと肩から腕とやり出した。 私の患部をカルテで知っているのか、うまくやってくれる。その内に自然と会話が始まり、先生の方から自分の経歴を紹介する。そして、私の仕事を聞かれる。 ここで、私はいつも説明するのに苦労することになる。「竹材店を営んでいる」と言うと、決まって「何をされるのか?」と聞き返されるので、分かりやすいように「建築に使われる竹を作っています」「京都の銘竹と言って、特産で有名ですよ」と説明を付け加える。そうすると「竹の子も有名ですね」と言われ、がっかりする。 素人さんには、いつも自分の仕事を説明するのに苦労する。同じ思いをしている人も多いと思うが、それを分かってもらえるように仕事に励もう……。 とにかく暑い、暑い。 熱中症に注意して、この夏を乗り切ろう。 |