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炉開き

 11月に入ると茶道の世界では風炉から炉へと切り替わります。

風炉とは 5月~10月まで使われる卓上式の火床でお茶をたて、炉は11月〜4月畳に開けられた四角い穴の火床でお茶をたてます。

また風炉と炉では使用する道具も違います。

今回は炉の季節に入ったので炉用の柄杓を紹介します。

茶道ではお点前の時は竹の柄杓を使用します。

炉用の柄杓は端部が写真のように皮側が短く、身側が長くなるように斜めに切らています。

風炉で使用する柄杓は逆に皮側が長く身側が短く切られています。

理由は炉の場合、畳に切った場所に釜があり、風炉よりも低い位置になり柄杓を持つ手の角度も、風炉と比べてやや下向きになります。

このとき、このとき、身側(裏)を長くすることで、先端の角度が自然になり、動作が滑らかになると言われいます。

要するに炉の構造に合わせているというのが最もな理由で他にも美的演出、所作の合理性等があげられます。

また1年中、使用できる端部を真っすぐに切られた兼用もあります。

https://takenoko.co/pages/chashitsu.htm

この様に茶道の世界には色々と竹に関する細かなルールが存在します。

これからもたまにご紹介していきたいと思います。

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