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白竹芽付竹
ようやく京都も暑さが和らぎ、過ごしやすい日が続くようになってきました。
本日は、「白竹芽付竹(しらたけめつきだけ)」の加工を行いました。

白竹芽付竹とは、伐採した竹の枝を切り落とす際に、あえて枝芽の部分を残し、その後、白竹へと加工した竹材です。
一般的な白竹とは異なり、節の部分に残された枝芽が自然な表情を生み出し、竹本来の趣を感じられるのが特徴です。
https://yokotake.co.jp/product/category/meichiku-bamboo/
この竹材は、主に茶室の駆け込み天井の垂木などに使用されます。
しかし、芽付竹は単に枝芽が残っていれば良いというものではありません。
駆け込み天井の垂木として使用される以上、意匠性だけでなく、天井や軒屋根を支えるための竹材本来の強度と耐久性も求められます。
そのため芽付竹には、竹林の入口付近など、比較的日当たりの良い場所で育った肉厚な竹を選びます。
竹は植物ですので、光合成を行うために光を求めて成長します。竹林の奥など日当たりの悪い場所では、より多くの光を得るために高く伸び、枝葉を広げようとします。
一方、竹林の入口付近のように十分な日光を受けられる環境では、必要以上に背を高く伸ばす必要がなく、比較的背が低く、身の詰まった肉厚な竹に育ちます。
こうして育った竹こそが、茶室の天井を支える垂木として使用できる貴重な材料となります。
同じ竹林に生えている竹でも、一本一本すべてが同じではありません。
どこに生え、どのように育った竹なのかを見極め、用途に適した一本を選ぶ。
弊社の仕事は、加工するところから始まるのではなく、竹林で材料を見極めるところからすでに始まっています。
今回は茶室ではなく、飲食店の内装材としてご採用いただきました。
店舗のコーナー部分の装飾として使用されるため、写真のように竹を縦方向に1/4にカットする加工を施しています。


古くから茶室に使われてきた伝統的な竹材が、現代の飲食店という新しい空間で、どのような表情を見せてくれるのか。
私たちにとっても完成が楽しみな仕事のひとつです。
伝統的な使い方だけにとらわれず、竹それぞれが持つ特徴を活かすことで、現代の建築や店舗空間にもさまざまな形で取り入れていただくことができます。