伊助のよもやま話


会長

燃える(五山送り火)

8月15日、店はお盆休みで終戦の式典をテレビで見ていた。
あの時、私は何をしていたのだろうと少しずつ思い出してみた。新兵の私には何がどうなったのか分からず、上の偉い人達が皆あわてていた。
そして、私達は言われるまま、故郷に帰った。帰り道、汽車や電車の中で会う人会う人に「御苦労さんでした。」と言葉をかけられるが、胸を張って返事も出来なかった。
なんとか実家に帰って来た。
皆、喜んで迎えてくれた。特に父親が喜んだ。
母親はお祝いを考えてくれるが、何もない。
私が持って帰ってきた米を早速炊いて祝った。
家には何もない。これは大変な事だと思った。生きていくのにどうすればよいか、悩んだ。考えた。 なんとかしなくてはと、燃えた。
その時の強さが、毎日毎日私を励ましてくれた。

8月16日、今があるのは苦しい時に奮起した燃える心があったからだと、大文字の燃える送り火に向かって返事した。
燃えるって、すごい。
わずか15分くらいの間に、多くの人の色々な思いが送られる。その内に火は衰えて静々と消えていく。淋しい。
また、来年も必ず見ようと誓って、家に向かった。
まだ、頭の中は燃えている。これも、静かに消えて行くだろう。

また、来年も必ずと思っている……。


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