伊助のよもやま話


会長

京の竹の子

春の季節の食べ物に竹の子は欠かせない。
先日、テレビを見ていると、東京の目黒に竹の子の名所があるとのこと。興味深く見ていると、なるほど孟宗竹のやぶがあり、そのやぶで竹の子を掘っておられた。
色は真っ黒で地上10センチほど出ている竹の子だった。
これでは京都本場の竹の子の美味しさとは格段に違うと思われ、本場の竹の子がいかに苦労して作られているか記してみたくなった。

私が見て、聞いて、知っている竹の子の話になるが、先ず、竹の子の竹やぶは普通の竹やぶとは違って、竹の子だけを取るための竹やぶである。
根に栄養が行くようにするため、生えてきた竹は先を落とされる。――なので、竹そのものは、使い物にならない。

美味しい竹の子が作られるには、多くの手間と準備の工程がある。
竹やぶに日が良く当たるように、竹を切り取り隙間を開けるようにする。
11月ごろから手掛けて12月に土を馴らしてワラを敷き、1月頃より土を他から持ってきてワラの上に土盛りされる。
すると、竹の子はあたたかくて地に上がってくる。
3月頃になると収穫できるようになるが、地上へ出ないでじっと待っている竹の子を4月頃に長い鍬で堀起こす。

まだ地下にいる竹の子を見つけるのは、素人には難しい。
少し土が盛り上がって地割れしている。そこを探すことが、仕事の一つなのです。
それを大事に大事に堀起こして、竹の子は市場に出される。

その努力や伝統の方法によって、美味しい、やわらかい竹の子が食べられる私たちは幸せです。

何においても、積み重ねの努力があり、そこに伝統が築かれる。
それを思って、感謝を忘れないようにしよう。
私たちの竹の技術も同じです。

その伝統に感謝しましょう。有難う御座います。


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