伊助のよもやま話


会長

大寒

~1月21日に~
今日は「大寒」で寒い日である。 山々は薄化粧で、奥の山へ行くほど真っ白な風景の四方の山々を眺めている。私は今、烏丸の病院の6階にいる。大したことも無く終わることを念じて、手術のために今日入院した。明日は“切腹”で、気丈な私も気が気でない。落ち着かない気持ちを押して書くことにした。もし手術後の入院が長引いてはとの思いもあった。
このような時にあらためて山々を眺めてみると、80歳を過ぎた私には山ほどの思い出が浮かんでくる。若い頃は山登り、ハイキング、茸狩りと数々あり、そろそろ青年になる頃には親の竹材商を覚える為にあちこちの山へと引っ張り回された。こうして見廻しているが、ほとんどの山へ行った。八瀬大原、岩倉、鷹ヶ峰、嵯峨、丹波、長岡、山城、山科と北から左回りに眺めている。どこの山の竹が良いか記したいが、竹の使い道と長年の勘で、竹屋仲間はあの場所の竹は硬い軟らかいと知っている。寒さに耐えて生きている北の方の竹は硬く、南の方の竹は少し暖かいので平均軟らかい。硬い軟らかいは一長一短で、建築に使用するときは使う場所によって分けるようにする。もう一言付け加えれば、硬い竹は割れやすく、軟らかい竹は割れにくいのです。
山々を眺めながらそのようなことを思い出しているが、とにかく京都は山城の国と言われていたほどに山が多く山に囲まれ、大なり小なり山を越さんと京都へは入れない。その街道には必ず薮がある。その薮の竹がまた良い竹が多いのです。手入れがしやすいのでしょう。竹も放っておいては良いものは出来ない。毎年切って、次の子を養成するのです。市内を一歩出ると竹井の無い所はない。私たち竹屋には便利な所に住まわしてもらって商いをしている。幸せだなと思いを走らせ、現実に戻り心を励ましている。
明日の手術がうまくいくようにと祈り願う。


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