伊助のよもやま話


会長

年末年始

「事始」と聞くとなんだかそわそわしてじっとしておれない気持ち、何か仕掛けたくなる。そんなよい心掛けで年を送り、新しい年を迎えたいですね。
しかし、80歳をすぎて私が足らんのか、知らないことが沢山あるのには驚いた。それは私だけじゃないと思った。そんなのを二つ三つ紹介してみよう。
まず、東京では、羽子板市が浅草で行われるが、年越しに何の意味があるのかあるのかなと思って、それらしい雑誌を読んでいるうちになるほどと思った。それは羽子板は「邪気を跳ね返す板」として縁起物で、東京の人は特にこの縁起を気にするようです。他に歌舞伎の宣伝もあったのでしょう。皆さんも邪気を跳ね返してください。
次に、除夜の鐘は 108 で、年内に 107 を撞いて、新年を明けてすぐひとつを撞くというわけであるが、知らなかった。今年は気をつけて聞いていよう。また 108 の意味は、12ヶ月、24節気、72候の合計が 108 となる。
また、お雑煮の話で、関西はおもに丸餅、関東は角餅と定まってはいないが、それが多いようです。しかし、その丸餅から「お年玉」と言うようになったのは、丸餅は新しい魂の象徴であり、本来は「御歳魂」と言ったが、今は目下の人へ送る物が「お年玉」となり、目上の人に送るのが「お歳暮」となったらしいのです。
当家のお雑煮は丸餅で、細い大根と頭芋(かしらいも=里芋の親芋)を大きく切って白味噌で炊きます。まずおやじがお正月の頭芋の大きいものを私に食わせた。それが嫌で嫌で逃げていたが、そのおかげか、頭になるようにも念じて食わされたためか、これが生きて、人の上に立てたのも頭芋のおかげと今も思っている。
今でもおやじの教訓を守って子孫に伝えている。その度に笑いが出る。それだけでもためになる。皆伝統のことを馬鹿らしいと思わないで守っていくことに意義がある。
皆良い年でありますように。明けましておめでとう御座います。


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