伊助のよもやま話


会長

竹の習性

今回は竹の習性について昔の人(私のおやじを含む)の話を思い出しながら、語ってみよう。
竹ってやさしく可愛いと思うのは、幼少のころから生活をともにしている竹を見ているせいなのか、いやいや、その竹で“めし”を喰わしてもらっているせいもある。
まず、竹の性質だが、薮を見れば竹は仲良く立っているように見えて、それなりに一本一本が互いに気を使って立っている。生まれた時から先輩や兄弟に気を使って、自分が生まれる時も同じ場所にたくさん生えると共食いになるし、自分自身も時によっては抹殺されてしまうことがあるから、でしゃばってはダメということをよく知っているのです。
もうひとつ大事なことは、竹は全部が陽を欲しがる。その陽を求めて地中を外へ外へと侵出して行く。生きるために一所懸命です。けれど行儀は忘れない。自分がそこで大きくなったら後ろの竹が陰になる。迷惑にならないように細く短く生えるようにしている。この気持ちを知ってやりたい。陽のあたる竹は硬く強く、粘りがあります。陰の竹は軟らかく、少しもろいのです。
ひとつの例をあげてみましょう。竹の継ぎ釣竿のいちばん先は割って丸く削る。先になるほど細くしていく。あんな細いもので魚を釣り上げるため、丈夫な物でないと持ちません。名人級の人はここにも力を入れます。薮の中で一本の竹の陽のあたる部分に印を付けます。一本の竹の中でも陽のあたらない部分は使わない、名人の気持ちもわかります。釣竿が折れたら自分の名も折れるのです。
このような名人がおられるから芸術も続くのでしょう。そうして竹も喜んで成長してくれるでしょう。


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