伊助のよもやま話


会長

竹と笛

この月は、竹と笛について語りたい。人は生活の中に、楽しい時、悲しい時、色々な時に歌が出る。この歌を引っ張っていくのが楽器である。その楽器を作るのに一番手近で最も簡単に作れるのが竹の楽器で、この内最も多いのが笛である。
山に生えていた竹を切るだけで笛になる。それが色んな技術を加えて色々な様式に分かれていく。しかし原理はみな同じでいかにして低音・高音を出すか方法を考えた末、今に伝わる技を守っているのであると思う。使われる材料はその笛によって特徴を生かすために種々あるが、その材料の最高級となると煤竹(すすだけ)である。煤竹で作った物は、好きな人は手放さないほど家宝としている。使えば使うほどなじんできて、その音がまさに竹音の妙味で思わず涙を誘うほどの哀愁で人の心を魅了する。
それほどのものは煤竹の笛よりないと話しておられる先生は、谷口よしのぶ さんである。このように本当に大事な材料である。
尺八、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、横笛などが使われて雅楽、舞楽、能楽が催されるが、祭、民謡、舞踏などは笛がなくては考えられないものです。今申し上げたように煤竹でなくても良い音は出ます。その竹と技術によって音は立派に出ます。しかし愛好家は上手になればなるほど材料の吟味にかかるのが常です。そして最終的には煤竹になりますが、どの竹でもよいと思います。竹の笛を好きになって上手になってください。自分の好きな音が一番よいのです。その上で煤竹を愛してください。応援します。
三味線の糸受けに使う材料は煤竹を使うと音が響き、良い音になると説明されているのは三味線を作っている三味線屋(泉州)の御主人です。私がもっともっと研究して竹を使う楽器を皆に勧めて伝統文化に協力しよう。
※谷口よしのぶ さんの記事は平成18年2月28日付け京都新聞にくわしく記されています。


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